まだ人間じゃない

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「悪い子は堕ろせる」は本当か?
こういう話が出るといつもフィリップ・K・ディックの『まだ人間じゃない』を思い出す。
これは12歳まではまだ人間じゃないってことで生後堕胎が行われるって話。
もちろんフィクションだがこのくらいの気持ち悪い発想は欲しいところ。
「男は妊娠しない」から中絶の当事者になりえないってのは、ヒトはヒトを殺せるという事実からすると実に甘い考えだと個人的には思う。
あとは強姦されて妊娠した場合は?って議論もいると思う。

で、自分の考えはというと明確にはない。
多分相手によって話す内容を変えると思う。
相手を傷つけないというよりは、自分が傷つきたくないからだと思う。

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自分の子が出来たということは私は嬉しい。
ただただ嬉しい。

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コメント(2)

プロライフ的な中絶・嬰児殺反対論は無意味だと思う。
別にプロチョイスが女性を解放するとはいわないし、人間の真に保守的なあり方は
中絶・嬰児殺肯定、男尊女卑だろうとは思うが、プロライフは今の先進国のねじれた
中絶・間引きの議論を作った元凶だし、中絶・間引きはフェミニズムとは元来関係の無い人間の普遍的な営みなので、ディックのような“中絶は全部女が悪い。女の責任”というプロライフ的な議論は無意味だと思う。

議論になっている以上は、誰かには意味があることということで、つまり無意味ではない。
ただ意味とか権利とか考えたいヒトが勝手に考えてればいいので、私には「それで幸せになれるのか」が問題。幸せになれるのであれば意味なんて後付で十分だし、意味が先に必要ならいくらでもでっちあげる。

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このページは、uwiが2008年5月30日 20:12に書いたブログ記事です。

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